2015年3月30日月曜日

パン

小さな頃からパンが好きで、
近くに小さな天然酵母のパン屋さんが出来たときは、
1人で自転車に乗ってメロンパンを買いにいくのが、
とても幸せでした。

東京へ出てきてからは、
自炊しない暮らしの大きな支えがパンでした。
日持ちするし、すぐに食べられる。

そしてその後、
手作りの暮らしになりはしたものの、
とっても好きなパンが、
自分では美味しく焼けないショックが怖くて、
ムリムリ〜と買ってばかり。

ところが、
昨年優しい香りのする酵母を頂いて、
34歳にして、
ついにパンを焼きました。
犬だけは喜んで食べてくれました。

毎度のごとく、
とっても緊張する発酵の日々でしたが、
ついに昨日、
私の、いいなあ〜が形になったパンが焼きあがったんです。
とっても嬉しかった。
とっても幸せな気分。

今まで酵母の声も、
小麦の声も聞こえてなかったんだと、気づきました。
それで美味しく焼けるわけがない。

ものすごく小さな積み重ねで焼きあがるパン。
自分で生地を触って、
香りを感じて、
目で確かめて。
少しパンが分かった気がします。

これは、きっと料理全てに通ずる感覚なのかも、と思いました。

料理って面白い、かも。

と初めて思いました。



2015年3月29日日曜日

仕事の合間に

マイカフェなのに、パンなんて!
なんて言わないでください。
パンの発酵とともに仕事を。
どうかなー?
どうかな!
また固くなったりしないでね〜!

本日3月29日の昼膳

季節の変化とともに、
田畑をとりまく人々にも動きが出てきました。
ゴールデンウィーク頃の田植えに向けて、田起こしが始まり、
目の前の田んぼも様変わり。
いつもの春景色の到来です。

本日の昼膳

土鍋炊きの白飯
ネギと油揚げとふきのとうのお味噌汁
キャベツと八朔のマリネ
揚げ芋の餡掛け
揚げだし豆腐
鳥手羽と卵の黒酢煮
青菜のおひたし
切り干し大根の煮物

2015年3月27日金曜日

明日3月28日の昼膳

最近疲れが溜まっていたのか、
ヒドイ風邪をひいてしまいました。
声は出なくなるし、
ぼーっとして包丁で手を切るわ、
一番の目的の商品を買い忘れて帰ってくるわ、
咳のし過ぎて肋骨にひび?!

まだ少ししか声が出ないので、
明日はキッチンでヒッソリと仕事します。
でも仕事は楽しみです!



明日の昼膳

土鍋炊きの白飯
ネギと豆腐と青菜のお味噌汁
青菜のおひたし
人参のサラダ
鶏団子のトマト煮
卵豆腐
春菊のかき揚げ
切り干し大根の煮物

おいしくなあれ!野菜たち!!

2015年3月25日水曜日

ハイチのカカオ焙煎

今日は1日工房でチョコレート作り。
所用の為上京した夫に代わり、
1人で新しく届いたハイチのカカオを焙煎する。
パソコンのデータとロースターをにらめっこ。
お腹がいっぱいになると、
集中力が落ちるので軽めの朝食をとった。
産地や生産方法、成熟度、発酵過程、
輸送方法、そして適正な管理状況などいくつもの積み重ねがあって、
ようやく焙煎へ。

遠い国からこの地へ運ばれて、
この工房でチョコレートになる。
幾人もの人の手が重なり合って存在するカカオ豆。
できる限り美味しさを引き出したい、
そう願う朝。

1日工房に引きこもる日も
楽しいものです。

2015年3月22日日曜日

3月22日の昼膳

父の退院が決まり、
久しぶりに家で見る父の笑顔。
家で過ごせることが
何より嬉しそうで、
こちらも何とも温かい気持ちになる。
ご飯を食べてもニコニコ。
子供たちを見てもニコニコ。
日常全てにニコニコ。
そんな父を見たのは、どれくらいぶりだろう。
4年前に病気で倒れてから、
本当に長い日々だった。

ご飯を食べ終わると、
ごちそうさまの言葉に心が宿る。
私にも、
とても心穏やかな日々が
訪れている。
ありがとう、お父さん。

本日の昼膳

土鍋炊きのせりご飯
ネギと豆腐のお味噌汁
青菜のおひたし
豚バラ肉のブレゼ
春菊と新玉葱、桜海老のかき揚げ
春キャベツのマリネ
崩し豆腐の黄身酢和え
蒟蒻とクルミの含め煮





2015年3月20日金曜日

明日3月21日の昼膳

急に春の訪れを感じる今日この頃。
庭の桜が花を咲かせ、
カエルたちの声がこだます夜。

寝る前の読書も、
布団から手を出していても冷たくならない。
最近知人に薦められた本
「桐島部活やめるんだってよ」を読んでみた。
自分の地味な高校生活にはなかった
憧れの高校生の姿。
ところが
それとは正反対の時間が流れていたはずなのに、
自分の高校生活も今となってはなんだか懐かしく、
温かい思い出となって流れだす。

あの頃女子校特有のグループ関係に嫌気が差し、
ある日一人になりたいと思った。
その日から、日当たりのいい外の階段で、
一人お弁当を食べ始めた。
周囲はとても驚いていたと思う。
誰とお弁当を囲むか、が大きな問題だったから。
お弁当をささっと食べ終えては、
すぐに図書館に行く毎日。
図書館では自分だけの毎日。
一人で過ごす毎日。
古い本の間を満たす湿った空気が
心地よかった。
そして卒業後の方向も見つけた。

そんなある日、先客が来ていた。
さらに数日後にはまた別の先客。
いままで誰も居なかったのに・・・。

どうやら私が単独行動をするのが気になり、
自分のグループをこっそり抜けだして見に来ていたクラスメイトだった。
そんな彼女たちもどこかでグループ関係に気を揉んでいたのだろう。
でも表立ってはグループを抜け出せない。
 そこで誰もいない図書館で
こっそり話しかけてくるように。

そんな彼女たちとは、
大人になった今でも連絡をとっている。
 一人という選択をしなければ、
繋がり得なかった縁。

縁はそこら辺に転がっているもの。




明日の昼膳

土鍋炊きの白飯
長ネギと豆腐のお味噌汁
青菜のおひたし
大根と油揚げの煮浸し
アジのフライ(自家製タルタルソース添え)
春菊と蒟蒻の白和え
だし巻き卵
 薩摩芋の四角揚げ(みぞれ餡)

新鮮なアジが手に入ったので、
シンプルにフライにしてみようと思います。

2015年3月14日土曜日

明日3月15日の昼膳

明日の昼膳

土鍋炊きの白飯
季節のおすまし
青菜のおひたし
ブリの照り焼き
大根のアチャラ漬け
飛竜頭
プラス2品

あとの2品は、
明日の気分で決めたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

2015年3月13日金曜日

明日3月14日の昼膳

日中の仕込みが終わり、
父の病院へと向かう。

片道50分の道のりは、なかなか遠いもの。
今夜はやめとこうかな、なんて思っていたのだが
父から電話がかかってきて、
ずいぶんと弱気な声に誘われて
車を走らせることに。

近道をしようと林道を抜けると、
幾つもの古いトンネルと動物たちが待っている。
昼間はいいが、夜になるとなんだかちょっと怖い山道。
もしここで車が止まったら、
携帯も持ち歩かない私は山中の真っ暗闇の中、
集落まで歩くのか、
なんて想像してはいけない。
好きな音楽を聴いて、まっすぐ進むのみ。
忌野清志郎やザ・クロマニヨンズは
そんな寂しくちょっと恐ろしいドライブには、素敵に響く。
え?キヨシロー?ヒロト?ロック?
そうです。
大好きなんです。
ロックというより、
ロックな生き方の人が。
最近もそんな生き方の人と知り合い、
刺激を受けています。

やっと家に戻り、
子供たちも寝静まった夜、再び仕込みを開始。
キッチンに、チョコレート工房に、
食べ物の匂いが立ち込める、
そんな夜。


明日の昼膳

土鍋炊きの蓮ご飯
豆腐とネギのお味噌汁
青菜のおひたし
玉子豆腐
和風クリームコロッケ、サラダ添え
ふろふき大根の胡麻・味噌の二種だれ
新じゃがの粉ふき芋
大根のなます
 お漬物二種


 蕎麦とりんごのケーク
ケイク・オ・フリュイ
チョコレートマカロン
ガトー・ショコラ
りんごのシフォンケーキ
烏骨鶏のプリン

 明日もよろしくお願いします。





2015年3月8日日曜日

3月8日(日)の昼膳

夜になり、
旅人の友人からメールが届いた。
かれこれ29年旅をしている彼は、
旅に出るといつ帰ってくるのかわからない。
今はタイの南部にいて、
ナイトバザールでショートケーキを買って食べるところらしい。

18歳の時に屋久島で知り合った彼は、
まめに手紙を書いてくれた。
今はどこにいて、何をしてるとか。
それが今はリアルタイムに伝わってくる。
しかも写真つきで。

私の小学生の頃の夢は、
世界を放浪することだった。
それを彼が行い、
今、色んなことを教えてくれる。

旅をし続けるのも、一つの才能だ。
今までに大きなトラブルにあったことがないのは、
うまく回避する術を持っているのだろう。
またどんな時も楽しむことができる、ということも。

いいなあ、旅。

本日の昼膳

土鍋炊きのきのこご飯
トマトと卵とネギのスープ
青菜のおひたし
風呂吹き大根(胡桃味噌かけ)
炒り豆腐
フキノトウの天ぷら
切り干し大根の煮物


本日もよろしくお願いします。




2015年3月6日金曜日

明日3月7日の昼膳

今日は明日の仕込みをしながら、
いつもと違うことを。
マカロンの中に入れるナッツパウダーを、自分で作れないかと
ホールのまま焙煎して
粉砕してみました。
パウンドケーキにはそのほうが香りがたちます。
ところが、なかなかふんわりと粉砕するのが出来ずに、ペースト状になってしまいました。
生地の出来上がりも、いつもと違った感じに。
うーん。
まだまだ試行錯誤は続きます。

明日の昼膳

土鍋炊きの白飯
油揚げと長ネギのお味噌汁
鶏肉の煮込み(林檎ソース)
サラダ
ジャガイモのアンチョビ炒め
切り干し大根の煮物
かぶの風呂吹き(胡麻ダレ)
青菜のおひたし


明日もよろしくお願いします。

大切な本

様々な用事の合間を縫っては、
料理の本を読みます。
子供の頃から本を眺めては料理を想像するのが大好きでした。
そして、その料理が食べられたらなんていいだろう!とも。
母は料理に深い興味を持つ人ではなかったので、
本のような料理が出てくることはありませんでしたが。
そして私もその血を引いたのか、
料理が苦痛で逃げ出したい!程の味覚音痴でしたが、
紆余曲折を経て、
最近になってようやく楽しめるように。
料理の本もじっくり楽しめるようになりました。

最近はコノフミコさんの本が大変好きで、
いつも持ち歩いています。
この方の料理は、
作ってみるととても楽しいのです。
自分と対話するような
そんな空気が生まれて、
とにかく手をかけて、
でもそっと見守ってという、
一見真逆な方向性にみえるようでも
実は寄り添っている、
そんな料理ばかりなのです。

慈しみを持って食材に向き合う姿勢のコノさんの料理は、
どんな味なのだろうと、
またもや妄想に駆り立てられる今宵です。





2015年3月4日水曜日

小さな旅

家族の病院へ行くのに合わせて、
自分もメンテナンスをと
胃カメラ受診。
結果、何事もなく終わり、
スッキリした気分で外に出ると、
なんて美しい晴れなんだろう!
朝はバスで来ていたので、
帰りは電車で帰ってみることに。

病院前からの路線バスに飛び乗り、
海辺の小さな駅に降り立った。
駅には人などほとんどいなくて、
トンビが空をクルクルと舞っていた。
風もない穏やかな田舎駅。
生まれ育った熊本の町を思い出した。

ようやく到着した電車に乗り込み、
旅は進む。
全てはゆっくり。
全ては澄んだ空気に満たされて。

小一時間ほどで電車から降り、
途中の目的地へ向かうバスに乗り込む。
バスには小学一年生が10人ほどいて、
質問が飛んできた。
「なまえはなに?」
「クニオカだよ。」
「ふーん。」
「今からお家に帰るの?」
「うん、施設があってね、そこを家って言ってるの」
「そうなんだね」。
そんな会話を遮る子供達の賑やかな歓声。
歯が抜けたとか、
いろんな事を教えて貰いながら、
窓から吹き込む春の風にウキウキした。
終点のバス停にさよならをして、
そこからは歩いてみることにした。
車だと気づかない景色と、
思わぬ距離。
50分近くかかって目的地にようやく着き、
そこからはまたバスに乗ろうとしたところ、
送ってくれるって。
なんてありがたい。
駅までおしゃべりしながらのドライブ。
お礼を言って別れ、次のバス停へ。
バスが出発する頃には、
カラスの飛ぶ姿もぼやけてしまう程の夕刻になっていた。
夜のバスは、なんだか知らない町へ連れて行かれているような、
ちょっとさみしく不安な空気。
小一時間ほどで終点に着き、家族に迎えに来てもらった。

久しぶりに一人旅をした。
学生の頃は18切符でシュラフを持って、駅に寝泊まりしながら、
日本のあちこちへと行っていたのが懐かしい。
ずいぶん遠い旅から戻ってきたような気分で、
今ブログを更新しています。



2015年3月1日日曜日

3月1日の昼膳

2月も終わりを迎え、
3月の訪れ。

梅の花は薫りを漂わせ、
鳥たちも喜び羽を震わせる。

明日は息子14歳の誕生日。
家族にお祝いして欲しいとの希望に、
思春期とは言え、
甘えてくれることが嬉しかったりもして。
いつものご飯に、余裕があればケーキでも焼けるかなあとか、
そんなことを考えることが、楽しい。
庭の梅の花でも飾ろうか。

日常は、奇跡の連続だと思う。

3月1日の昼膳

土鍋炊きの白飯
長ネギと豆腐のお味噌汁
大根のミルク煮
なばなの辛子和え
蓮根と牛蒡のキンピラ
豚バラ肉のブレゼ
卵豆腐
ふきのとうと桜海老のかき揚げ

本日もよろしくお願いします。