2015年3月30日月曜日

パン

小さな頃からパンが好きで、
近くに小さな天然酵母のパン屋さんが出来たときは、
1人で自転車に乗ってメロンパンを買いにいくのが、
とても幸せでした。

東京へ出てきてからは、
自炊しない暮らしの大きな支えがパンでした。
日持ちするし、すぐに食べられる。

そしてその後、
手作りの暮らしになりはしたものの、
とっても好きなパンが、
自分では美味しく焼けないショックが怖くて、
ムリムリ〜と買ってばかり。

ところが、
昨年優しい香りのする酵母を頂いて、
34歳にして、
ついにパンを焼きました。
犬だけは喜んで食べてくれました。

毎度のごとく、
とっても緊張する発酵の日々でしたが、
ついに昨日、
私の、いいなあ〜が形になったパンが焼きあがったんです。
とっても嬉しかった。
とっても幸せな気分。

今まで酵母の声も、
小麦の声も聞こえてなかったんだと、気づきました。
それで美味しく焼けるわけがない。

ものすごく小さな積み重ねで焼きあがるパン。
自分で生地を触って、
香りを感じて、
目で確かめて。
少しパンが分かった気がします。

これは、きっと料理全てに通ずる感覚なのかも、と思いました。

料理って面白い、かも。

と初めて思いました。